丸子川のせせらぎのような流れを前に、国分寺崖線の豊かな緑を背にして区立岡本公園民家園(世田谷区岡本2-19-1)はあります。
「民家園のお正月」という催しが1月1日の午前10時から午後3時半まで開催されていました。
甘酒が配られ、コマ・ベーゴマ・羽子板などの貸し出しがあります。
子どもだけでなく大人たちも「出来たはずなのに・・」と昔のおもちゃに繰返し挑戦していました。
午前11時には岡本囃子保存会による1回目の演奏と「天狐」「獅子舞」の上演がありました。(2回目は午後1時より)
舞台は世田谷区の有形文化財1号に指定された葺き屋根の主屋で旧長崎家の旧居です。
その上座敷で白装束に白い狐の面を付け「天狐」が静かに舞いました。時々口がパクパクと動きます。優雅です。
次の「獅子舞」は勢いのある大きな強い動きです。
途中もじもじと獅子舞の中から姿を現わしたのは「おどけ・ひょうきんなお面」コミカルな仕草で笑いを誘います。
演じ分けに感心していると、また激しい獅子舞に戻り庭に降りてくるとパクリパクリと頭を噛んでくれます。「噛まれると縁起がよい」ということで、子どもたちが「噛んで、噛んで」と大騒ぎになりました。
懐かしくまあるい時間が流れている、元旦の岡本公園民家園でした。