母の帯留め 昭和 和のもの 

母の若い頃の帯留めです。

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昭和初期の頃のものでしょうか。素材はツゲのようです。

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結構きゃしゃな細い部分もあるのに、折れることもなく長い年月よく無事であったと思います。職人の手仕事の確かさが小さな帯留め一つにも感じられます。

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素材は別にして、日本で作られた古い帯留の細工物はただただ美しさと繊細さに見とれるばかりです。

宝石や蒔絵や金銀細工のフォーマル用は宝石の種類によってそれぞれ使い方がちがうようです。

いかにも茶席で身につけそうですが、指輪同様に道具を傷つけるといけないので茶席で帯留めを身につけることはありません。

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この母のツゲの帯留めのように木彫や陶器などのものは、少し気軽に使われるもので街着やおしゃれ着用です。

いまでは以前にはなかった新しい素材を使って、新しいデザインのものも多く作られるようになりました。ただこの昭和の帯留めのように時間の経過にどこまで耐えうるかどうかはわかりません。

これから和装の約束事も少しずつ変化を遂げていくことと思います。それはそれで楽しみなことです。