今年最初の大安。新年ならではのおめでたいお菓子、春のやさしい色合いと華やかさが好きな「 東宮の花びら餅」をおやつにしました。
小田急線千歳船橋駅前の「菓匠 東宮(とうみや)」には他にも新春らしいお菓子がいくつもあって、本当に目移りして困りました。
東宮は創業1961年だそうですから老舗です。お茶席のお菓子の相談にものってもらえます。お菓子の大きさなども程よく、手づくりの職人技を感じさせてくれる貴重なお店です。
「花びら餅」は宮中の長寿を願う「歯固め(はがため)」という行事に由来するといわれ、宮中の「菱葩(ひしはなびら)」をもとにした味噌餡仕立てのお菓子です。 円くのした餅に赤い菱餅を重ね、甘く煮た牛蒡と白味噌をはさんで二つに折った行事食です。
「東宮の花びら餅」は赤い菱形の求肥を円くのした白い求肥に重ね、甘く煮た牛蒡と白味噌餡をはさんで二つに折ったものです。透けて見える赤い菱形に、もともとの由来に忠実に作られていることがよくわかります。ひとつの和菓子の物語を丁寧に伝えて行く真面目で良心的な仕事ぶりです。そしてなによりも美味しいのです。
*千歳船橋参商会の公式ホームページ 「東宮」