元旦。東京に小雪が舞い始める少し前の喜多見氷川神社(世田谷区喜多見4丁目26-1)の初詣風景です。
長い参道に100m以上の行列ができていました。イライラもせず、のんびりと待っていられるのはここには木々が多いせいでしょうか。
本殿の手前に案内の人がいて、段取り良く促されるままに階段を上がってお参りできます。
お参りを終えた人がお守りやお札を求めていました。この横のテントに「アボヘボ」の見本が飾られていました。
昔から「アボヘボ」はこの地域の豊作祈願として飾られていたそうです。今は言寿・子孫繁栄・商売繁盛五穀豊穣・進学成就。
テントの上の方に紐が張られていて、梅の枝がいくつも吊り下がっています。ここから自分の好きな一枝を選んで、それを持って隣のテントで「アボヘボ」を求めます。
先ほどの梅の枝に、この「アボヘボ」をさして玄関や神棚に飾ります。これは「梅とアボヘボ500円」です。他に「松竹梅とアボヘボ1000円」もありました。
この「アボヘボ」の削り花は、芯がコルクみたいな「接骨木(にわとこ)」で冬至の日に一陽来復を祈って神社関係者によって作られたもの。それに粟の穂をさしたものです。
この和のもの素朴な形状と手作り感に強く心ひかれます。