今年の蠟梅は少しさみしい花の盛りを迎えています。１２月の初旬にはたくさんの蕾をつけていましたが、かなり落ちてしまったようです。暖冬の影響でしょうか、葉が散るタイミングを逃したままかなり早い開花の時期を迎えてしまったようです。
色もやや薄く、いつもとは違う感じです。種が枝に残っているのは例年の姿ですが、このようにたくさんの葉が残っているのは見たことがありません。
砧公園には高さ３mほどの３株の蠟梅があります。芝生広場に面した日時計の北側、ハンカチの木の横に二株。すぐそばの水飲み場の横に一株。花をつけていたのは一株だけで、残りの二株はほとんど花はありませんでした。
毎年、木枯らしの頃に小さな半透明の黄色い花を見事に咲かせてくれる蠟梅です。厳しい寒さの中で、凛とした開花の姿に心ひかれます。わざわざ見に来る人も多い花です。けれども蠟梅にとっては、この冬は寒さより暖かさのほうが厳しかったということでしょうか。
そんな蠟梅ですが、香りはそのまま。顔を近づけたとたんあの甘いやさしい香りが漂ってきました。