浅草寺の本堂の西側、影向堂に向かう途中には細長い池があります。錦鯉がたくさん泳いでいます。
池の水は日によって色が変化して、今日はやや青みがかかっています。この池に三つの橋がかかっていますが実際に渡ることができる橋は二つ。
もうひとつ真ん中の渡ることはできないけれど、なんともカワイイ石橋が昭和23年に文部省により重要美術品に認定された都内最古のこの石橋です。この石橋は浅草寺に今はない東照宮が造られた際に参詣のための神橋として造られたものです。徳川家康の娘 振姫の婿、浅野長晟によって寄進されたものです。
幅2.2m長さ3.3mで欄干の柱のてっぺんについた先のとがった大きなネギ坊主のような擬宝珠(ギボシ)とその下のヒラヒラとした台座というのでしょうか、美しい細工だなといつも思います。時間によっては横のくり抜かれた雲のようなところに日が射して、緩やかなアーチに影が映り見とれるほどの美しさです。