今日のおやつは小田急線千歳船橋駅前にある老舗 東宮の「常磐の松」(ときわのまつ)です。
サイズが特別大きいというわけではありませんが、とても存在感の強いお菓子です。思わず背筋が伸びるような凛とした美しい姿で、新しい春にはぴったりです。
材料にゆりの根が使われているそうです。餡にはざらつきはありませんから、この深みのある松のみどりの部分に使われているのでしょうか。
現在の渋谷区に旧常磐松町があって、その地名の由来には 古くからこの地に「千両の値打ちが付くほどの銘木」と賞賛されていた松の古木「常磐松」があったとあります。植えたのは常盤御前であったとかいくつかの説があるようです。見事な枝振りの古木で昭和20年5月の空襲でこの松の木は焼失したそうです。
「常磐の松」とは繁栄・永遠を祝うともいいます。
まだまだお菓子の物語は広がるようです。