今日、2月12日は2024年の初午(はつうま)。赤いのぼり旗がいっぱい立てられている晴天の光美しい稲荷森稲荷神社に寄りました。
入り口に「初午祭午前11時執行」と掲示されてました。11時少し前に着きましたが伽藍とした境内に「安宅囃子保存会」のテンポの良いお囃子が爽やかに心地よく流れていました。
「安宅囃子保存会」の皆さんは社務所の縁側で演奏していました。
神官・世話役の皆さんが社殿に移ります。
遊具の奥で白梅が開花していました。
立春の後、最初の午の日に行われる稲荷神社の祭典が「初午(はつうま)」。「今年の初午は2月○日」というように毎年日にちは違います。「五穀豊穣・商売繁盛・開運・病気平癒・火防信仰」を願う古くから続く日本の行事です。
江戸時代の錦絵にも初午祭の様子は多く描かれています。
『王子稲荷初午祭ノ図』に描かれた江戸時代の初午の様子(国立国会図書館デジタルコレクションより)
行事食は「おいなりさん」や「お赤飯」と言われています。時代や地域によって変化してきたようです。今日のお昼は「おいなりさん」にしました。ちょっと具をのせて彩りを取り入れてみましたが、江戸時代の稲荷寿司売りの「細長いおいなりさん」もなかなか美味しそうなのです。
『近世商賈盡狂歌合』に描かれた江戸時代の稲荷寿司売り(国立国会図書館デジタルコレクションより)
●稲荷森稲荷神社:東京都世田谷区桜丘2-29-3 ●小田急線「千歳船橋駅」より徒歩3分