岡本の坂を下り門を入って紅葉橋を渡り、大きな木々にかこまれた山道のような坂を登ると静嘉堂文庫美術館があります。
梅雨の合間、今日の青空も白い雲もここちよい風も久しぶりです。
いきものをめぐるイマジネーション「せいかどう動物園」を5月25日から7月15日までやっています。
80種150作品の展示で、唐時代・明時代・清時代・江戸時代のものが多く、結構やきものも多いです。
<家禽舎><鳥たちの丘><獣のすむ森><水生物館><昆虫館><ミニチュアどうぶつえん><さる山><ワンニャンハウス>がせいかどう動物園内のMAPです。
まず入口正面には前田青邨の獅子図(ライオン)、その横に仕草のかわいい唐時代の三彩獅子(ライオンの子どもたち)2軀がそれぞれ気ままに身体を掻いています。
江戸時代の彩色備前鶉香炉のみごとな細工。
鶉の声の良さを競う「鶉合わせ」が江戸時代に行われ、武士たちの間で鶉の飼育が流行ったそうです。
前一方のみに進むトンボの習性に戦いの勝利への願いを込めた鉄鎮地十二間筋兜・蜻蛉前立付。
人は身近ないきものたちに様々の思いを重ねてきました。
<ミニチュアどうぶつえん>にはくぎ付けになります。
唐時代の3センチほどの三彩鳥形笛のスズメの愛らしさ。
吹き口がはっきり確認できないながら、最後にこの鳥笛を吹いたのはどんな人だったのだろう。いつごろだったのだろう。
その音色は・・・・と想像しながら、また山道のような坂道を下って紅葉橋を渡ったのです。